SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード - Excel などの OLEDB プロバイダエラーの解決方法

SQL Server Management Studio でデータベースを選択して [タスク] > [データのインポート] などのメニューを選択すると SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード が起動します。

ここでは、SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードで、データソースなどに Excel や Access ファイル等を指定した時に、次のような OLEDB プロバイダエラーが出た際の解決方法のひとつをご紹介します。


'Microsoft.ACE.OLEDB.12.0' プロバイダはローカルのコンピュータに登録されていません。 (System.Data)

The 'Microsoft.ACE.OLEDB.12.0' provider is not registered on the local machine. (System.Data)

SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード - プロバイダエラーの解決方法 1

OLEDB プロバイダエラーの原因と解決方法について

この状況で「'Microsoft.ACE.OLEDB.12.0' プロバイダはローカルのコンピュータに登録されていません。」エラーが起こる原因は、マシンに 32 bit バージョンの OLEDB プロバイダがインストールされていない為です。

SQL Server Management Studio (SSMS) が 32 bit のアプリケーションなので、SSMS から SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを起動すると 32 bit バージョンのウィザードが起動されるからです。

32 bit の OLEDB プロバイダが登録されていなくても、64 bit のプロバイダはインストールされている場合は 64-bit の SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを使用することが解決できます。


64 bit 版の SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードの起動方法

64 bit 版の SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードの起動する方法は何通りかあります。

簡単な方法は、SQL Server がインストールされている Windows のスタートメニューから Microsoft SQL Server を探し、[SQL Server * データのインポートおよびエクスポート (64 ビット)] を選択します。

SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード - プロバイダエラーの解決方法 2


または、SQL Server がインストールされている Windows の検索機能で 「Import Data(データのインポート)」などで検索すると出てきます。

SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード - プロバイダエラーの解決方法 3


起動されるファイルは C:\Program Files\Microsoft SQL Server\[バージョンごとの番号]\DTS\Binn にある DTSWizard.exe ファイルで、このファイルを直接起動しても大丈夫です。

[バージョンごとの番号] は COMPATIBILITY_LEVEL と同じで、2017 は 140、2019 は 150 です。

SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード - プロバイダエラーの解決方法 4


上記の方法で、64 bit 版の SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザードを起動して実行すると、64 bit 版の該当の OLEDB プロバイダがインストールされている場合はエラーが出なくなるはずです。


以上、SQL Server インポートおよびエクスポート ウィザード の Excel などの OLEDB プロバイダエラーの解決方法のひとつをご紹介しました。

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