Azure SQL Database とは?
Azure SQL Database とは?
最近はどんどん、システムのクラウド化が進んでいますね。
私の働いている会社でも、サーバーのアップグレードのタイミングで、オンプレミスからクラウドへの移行するクライアントが多いです。
今回はクラウドデータベースサービスの Azure SQL Database について、簡単にご紹介します。
Azure SQL Database とは?
Azure SQL Database は 2010 年にリリースされた Microsoft のクラウド版のデータベースサービスです。
最新版の Enterprise エディションの SQL Server エンジンが提供されているので、オンプレミスの同じバージョン・エディションの SQL Server エンジンとほぼ同様の機能がそのまま使えます。
オンプレミスと比べて、特に良い点としては、スケーラビリティ (scalability) や 高可用性 (high availability) があげられます。
マイクロソフトののサイトでは 99.99% の可用性と記載されています。
また、ビルトインでバックアップ、パッチのインストール、リカバリーがサポートされています。
使い始めるのもとても簡単ですし、今 Microsoft SQL Server を使っている人であれば、なんの抵抗もなく Azure SQL Database を使えると思います。
Azure SQL Database デプロイオプションについて
Azure SQL Database には 3 つのデプロイオプションが用意されています。Single database オプション
Single データベースのデプロイメントオプションは SQL Server エンジンのデータベースをひとつと、割り当てられたリソースが使えるオプションです。
新規にアプリケーションを開発する時におすすめされています。
一部の T-SQL ステートメントやクエリーは制限されていて、サーバーレベルの T-SQL ステートメントなどは使えません。
料金体系はフレキシブルで、一番安いプランからはじめて、必要に応じてダウンタイムなしでプランを変更することができます。
Elastic pool オプション
Elastic pool は複数のデータベースが必要な時に、同じ Azure SQL Database サーバに作り、リソースなどをシェアして利用したい時に使えるオプションです。
複数のデータベースが必要になった時に Single データベースオプションから Elastic pool に移行することができます。
その他の利点などは Single データベースデプロイメントオプションと同じです。
Managed instance オプション
3 つのオプションの中で一番料金が高いですが、オンプレミスの最新版のエンタープライズエディションの SQL Server エンジンとほぼ 100% の互換性があります。
SQL Server を使うシステムの変更を最小限にして、既存のオンプレミスの SQL Server をクラウドに持ってくるののに適したオプションとされています。
Azure Database Migration Service という移行のためのサービスまで用意されており、オンプレミスの SQL Server インスタンスから Azure SQL Database のマネージドインスタンスへのデータベースの移行をスムースに行うことができます。
オンプレミスの SQL Server をクラウドに移行するもうひとつのオプション
オンプレミスの SQL Serverをクラウドに移行するには、Managed instance がおすすめされていますが、Azure SQL Database とは別に、SQL Server を Azure のバーチャルマシン上にインストールするというオプションがあります。
一番コストがかかりますが、この方法ですと OS のバージョンや、SQL Server のバージョンやエディションなど、自由に選択できます。
また、OS や SQL Server の管理者権限が必要となるような設定も自由に設定可能です。 オンプレミスで管理するのとほぼ同じです。
本当にシステムの変更を最低限にして、クラウドに移行したいのであれば、この方法が一番良いと思います。
SQL Server のバージョンやエディションを指定したい時はこの方法しかないとも言えますね。
以上、Azure SQL Database とは何かについてご説明しました。